利用者さんの笑顔が教えてくれたこと
~“介護”ではなく、“その人の暮らし”に寄り添うということ~
「介護の仕事って、大変じゃないですか?」
介護職として働いていると、よくこんな質問を受けます。
たしかに、決して楽な仕事ではありません。
介護施設では日々、利用者さまの体調や感情の変化に気を配り、認知症による症状や行動にも丁寧に対応していく必要があります。
身体的な負担も、精神的なゆらぎも、ないとは言えません。
けれど私たち株式会社PRESENCEのスタッフは、その“しんどさ”の先にあるかけがえのない瞬間を知っています。
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■ 何気ない笑顔に、心が救われる
ある日、グループホームでの夕方の見守り中、認知症のある利用者さまがふと、私の顔を見てこうおっしゃいました。
「あなたがいてくれると、安心するわね。」
その言葉に、思わず胸が熱くなりました。
その方は普段、言葉がうまく出ずに表情も硬いことが多い方。
でもその瞬間は、柔らかく笑って、まっすぐ目を見てくださいました。
ほんの一言。でも、その一言があるから、また明日も頑張ろうと思えるのです。
■ “その人らしい”日常が続いていくように
PRESENCEの介護は、「できることを奪わないこと」から始まります。
たとえば、小規模多機能型居宅介護をご利用のある男性利用者さま。
私たちが送迎に伺うと、いつもご自宅前で玄関まわりの掃き掃除をされています。
「昔から、これをやらんと一日が始まらんのや」と笑うその姿に、人生の習慣や誇りがにじんでいます。
私たちは、そうした“その人らしさ”を大切にしたいと考えています。
■ PRESENCEが目指す「介護施設」のかたち
PRESENCEが運営する介護施設は、「施設」である前に、「暮らしの場」であることを大切にしています。
グループホームでは、スタッフが家族のように寄り添い、利用者さまが自分らしく生活できるよう環境を整えています。
小規模多機能型居宅介護では、「通い」「訪問」「泊まり」の機能を柔軟に組み合わせ、利用者さまやご家族のライフスタイルに合わせた支援が可能です。
それは、ただ「介護する」のではなく、その方の人生と向き合い、“今の暮らし”を一緒に考えることだと私たちは考えています。
■ 「ありがとう」が生まれる現場で
介護の現場には、プロフェッショナルとしての知識や技術だけではなく、
相手の目線に立ち、日常の“気づき”を拾い上げる力が求められます。
「今日も会えてうれしい」
「ごはん、おいしかったよ」
「ありがとう。助かったよ」
そうした言葉を、利用者さまからかけていただくたび、
支えているはずの私たちが、実は一番支えられていることに気づきます。
■ 最後に――笑顔の数だけ、物語がある
介護施設での仕事は、毎日同じようで、実は一日として同じ日はありません。
認知症のある方の記憶は揺らいでも、今この瞬間の感情や笑顔は、決して偽物ではありません。
その笑顔には、これまで歩んできた人生が映っていて、
その笑顔に、私たちは何度も勇気をもらっています。
「介護は、人の“暮らし”と“心”にふれる仕事です」
私たち株式会社PRESENCEは、これからも地域に根ざした介護を通じて、
利用者さま一人ひとりの物語に、丁寧に寄り添ってまいります。





