脱水症について【介護施設・老人ホーム】
脱水症は健康問題の一つとして認識されており、高齢者やスポーツ選手、労働者などで発生するケースがあります。また、夏場には熱中症や水分不足による脱水症が多く見られます。
特に高齢者については、水分摂取量が不足しやすく、加えて腎臓や心臓の機能低下などが進むことで、脱水症になりやすくなっています。また、夏場には熱中症による脱水症が増加し、年々発生件数が増加している状況です。
目次
脱水症とは
脱水症状とは、体内の水分が十分でないことによって引き起こされる症状の総称です。体内の水分不足が続くと、さまざまな健康問題が発生する可能性があります。
脱水症状は、下痢や嘔吐などによる過剰な水分喪失、運動中や高温の環境下での発汗による水分喪失、熱中症など、様々な原因によって引き起こされます。
脱水症状の初期症状には、のどの渇き、頭痛、めまい、口の渇き、疲労感などがあります。進行すると、皮膚の乾燥、脱力感、意識障害などの重篤な症状が現れることもあります。
脱水症状を防ぐためには、適切な水分補給が必要です。特に、運動中や高温の環境下での活動時には、適宜水分を補充することが大切です。また、下痢や嘔吐によって水分が失われた場合は、補液剤を使用することも推奨されます。
体の水分がどのくらい減ると脱水症になるか
一般的に、脱水症状が現れるのは、体重の2%以上の水分が失われた場合です。具体的には、体重が60kgの人であれば、1.2kg以上の水分が失われた場合に脱水症状が現れる可能性があります。ただし、個人差があるため、症状が現れる水分量については一概には言えません。また、熱中症など高温下での運動や作業によっては、脱水症状がより早く現れることがあります。脱水症状が現れる前にこまめな水分補給を心がけ、体調管理に努めることが大切です。
高齢者に見られる脱水症
高齢者に見られる脱水症状は、年齢による身体機能の変化や慢性疾患などによって引き起こされることが多いです。高齢者は、身体機能の衰えにより、喉の渇きを感じにくくなったり、水分をうまく吸収できなくなったりする傾向があります。また、尿の濃度を調節する機能も低下するため、尿量が減り、脱水症状が起こりやすくなります。さらに、高齢者には慢性的な疾患が多いため、それらの疾患の治療に伴い、薬剤の使用による水分喪失が起こることもあります。高齢者の脱水症状は、初期症状があまり現れないことが多いため、重症化する前に水分補給をすることが大切です。高齢者は、こまめな水分補給を心がけることや、食事中にスープやジュースなどの水分を摂取することが推奨されています。また、熱中症にも注意が必要であり、高温の環境下では、こまめに休憩し、水分を補給することが重要です。
脱水症のレベル
軽度脱水症:体重の2%以下の水分不足。症状としては、のどが渇く、口の中が乾く、尿の量が減るなどが挙げられます。
中等度脱水症:体重の2-5%の水分不足。脱力感や頭痛、めまい、動悸、吐き気、下痢、脱力感などの症状が現れます。
重度脱水症:体重の5%以上の水分不足。意識障害やショック症状が出現することがあり、命に関わることもあります。
これらのレベルは、一般的な目安に過ぎず、個人差や状況によって異なることがあります。また、脱水症にはさまざまな原因があり、症状の程度や進行速度も異なるため、医師による適切な診断と治療が必要です。
脱水症のサイン
・脱水症状には、以下のようなサインがあります。
・口の渇き:のどが渇くことがあります。
・尿量の減少:通常よりも少ない尿が排出されます。
・尿の色の濃さ:尿の色が濃くなります。
・乾いた口や舌:口の中が乾燥しているように感じます。
・頭痛やめまい:軽度の頭痛やめまいが現れることがあります。
・皮膚の弾力性の低下:皮膚をつまんだときに、すぐに戻らないことがあります。
・疲労感や倦怠感:身体がだるく感じることがあります。
ひどい場合は、意識障害やけいれん、低血圧などの症状が現れることがあります。
脱水症状は、程度によって症状の強弱が異なりますが、早期発見と適切な水分補給が重要です。特に、高温の環境下での運動や、下痢や嘔吐などによって水分喪失が起こる場合は、こまめな水分補給が必要です。
脱水症対策
脱水症状を予防するためには、以下の対策が効果的です。
・適切な水分摂取:1日に2~2.5リットルの水分を摂取することが推奨されています。水分は、水やお茶、スポーツドリンクなどから摂取することができます。
・熱中症予防:高温環境下での運動や作業を行う場合は、こまめに休憩し、水分補給をすることが重要です。また、涼しい場所で過ごしたり、エアコンを使用したりすることも有効です。
・健康的な食生活:バランスの良い食事を心がけることで、栄養を適切に摂取し、脱水症状の予防につながります。また、果物や野菜に多く含まれる水分を摂取することも有効です。
・薬の適切な使用:薬剤の使用によって水分喪失が起こることがありますので、薬剤の使用前に医師や薬剤師に相談し、適切な使用方法を確認することが大切です。
・早期の脱水症状対策:口渇や頭痛など、軽度の脱水症状が現れた場合は、こまめに水分補給をすることが重要です。
脱水症状は、程度によっては命にかかわることもあります。予防のために、適切な水分補給や健康的な生活習慣を心がけることが大切です。
脱水症対処方法
脱水症状が現れた場合は、以下のような対処方法があります。
・水分補給:こまめに水分補給をすることが重要です。水分は、水やお茶、スポーツドリンク、果物などから摂取することができます。
・食事の調整:脱水症状が軽度の場合は、軽食をとり、水分を摂取することが推奨されます。ただし、嘔吐や下痢などの場合は、消化器官を休めるために断食することもあります。
・塩分の補給:塩分を含む食品やスポーツドリンクを摂取することで、水分の吸収を促進し、脱水症状の改善につながります。
・涼しい場所での休息:高温環境下での作業や運動によって脱水症状が現れた場合は、涼しい場所で休息をとることが重要です。体温調節ができるよう、服装も調整するようにしましょう。
症状が重度の場合は、専門医に相談することが必要です。重度の脱水症状は、点滴による水分補給や治療が必要な場合があります。
脱水症状は、程度によっては命にかかわることもあります。脱水症状が現れた場合は、早期の対処が重要です。特に、高温環境下での運動や作業を行う場合は、こまめな水分補給と休息が必要です。
まとめ
これからの季節は暑い日や、運動などで汗をかいた後は、脱水症に注意が必要です。脱水症とは、体内の水分が不足している状態で、症状によっては命に関わることもあります。脱水症を防ぐためには、適切な水分補給が必要です。水分補給は、水分を多く含む飲み物をこまめに摂ることが大切です。また、特に、高齢者や小さな子ども、脱水症の症状がある場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。こまめな水分補給や適切な食事、適度な運動などを心がけて、健康的な生活を送りましょう。
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