「できること」を見つけ続ける介護
~小さな“できた”が、その人らしさを守る~
「最近、手伝いになるようなことが、何もできなくなってきてね」
そう話していたのは、デイサービスに通われている認知症のあるご利用者さま。
けれどある日、昼食後にそっと立ち上がり、流し台に向かって言いました。
「お皿、洗っておこうか?」
スタッフが「ありがとうございます」と声をかけると、
その方はゆっくり丁寧に、ひとつひとつの食器を水で流し、ふきんで磨きながら、こう続けました。
「昔はね、これが毎日の仕事だったの。今でもできるのよ。」
その瞬間、私たちの心にも小さな光が差し込んだような気がしました。
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■ 「できること」は、きっとまだある
株式会社PRESENCEが運営する介護施設では、利用者さまの「できないこと」ではなく、「今、できること」に注目する介護を大切にしています。
たとえば、小規模多機能型居宅介護(通所・訪問・泊まりが一体となった地域密着型サービス)では、
ご本人の生活リズムや習慣をできるだけ崩さずに、「その人らしい時間の流れ」を保つように支援しています。
食器洗いや洗濯物たたみ、タオルをそろえることも、その一つです。
それは単なる“作業”ではなく、その人の過去と今をつなぐ、かけがえのない営みなのです。
■ 認知症があっても、“暮らしの一部”を担える喜び
認知症の方にとって、何かを任されるということは、自分が「まだ必要とされている」という感覚につながります。
たとえ時間がかかっても、仕上がりが少し不揃いでも、
「自分にできることがある」という実感は、その方の表情や行動に確かな変化をもたらします。
それを私たちスタッフは見逃さず、さりげなく、けれど丁寧に支え続けます。
■ 求人者の方へ:「気づく力」が活きる場所
これから介護職に挑戦しようとしている皆さまへ。
PRESENCEの現場では、資格や経験と同じくらい、**“気づく力”**が大切にされています。
「この方、今日は自分から席を立ったな」
「今、少しだけ自信を取り戻した顔をしていた」
そんな小さな変化に気づけることが、この仕事のやりがいであり、成長の実感にもつながります。
介護職とは、できることを探し、支え、喜びを共有する仕事です。
■ 介護施設の役割は「支える」だけではない
PRESENCEの介護施設――特にグループホームやデイサービス、小規模多機能型居宅介護では、
スタッフが「してあげる」のではなく、「一緒に取り組む」ことを重視しています。
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一緒にテーブルを拭く
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一緒に花に水をあげる
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一緒に季節の歌を歌う
こうした日常の何気ない営みのなかに、その人らしさが確かに息づいています。
私たちの役割は、それを支える土壌を整えることなのです。
■ 最後に――「できた」の先にある希望
介護の現場には、時に困難もあります。
認知症の進行、身体機能の低下、不安定な感情の波――
けれど、そうした日々の中でも、「今日はできた」「笑顔が見られた」という瞬間は確かにあります。
その一瞬一瞬が、利用者さまにとっても、働く私たちにとっても、未来への希望となるのです。
私たち株式会社PRESENCEは、これからも地域と共に、
“その人らしく生きる”ための介護を見つめ続けてまいります。





